1月26日朝、長野市で起きた通り魔事件の容疑者が逮捕されたというニュースが飛び込んできました。容疑者の男はどんな人物なのでしょうか。調査しまとめていきます。
長野市で通り魔事件が発生!

1月22日に長野駅のロータリー付近で男女3人が次々と刺され、40代の男性が死亡した事件が発生しました。
3人はバスを待っていたところ突然刺されたとみられ、犯人は駅から徒歩で逃走。近隣の住民は不安な日々を過ごしていました。
また、長野市の小中学校では、1割以上にあたる2800人が登校することを控え、欠席するなど、社会的にも大きな影響が出ていました。
容疑者は誰?


26日、警察は40代の男を殺人未遂の容疑で40代の男を逮捕しました。男は長野市郊外の西尾張部にあるマンションにいたところ、捜査員に取り囲まれ、逮捕に至ったということです。
- 氏名:矢口雄資(やぐち・ゆうすけ)
- 年齢:46歳
- 職業:不詳
- 住所:長野市西尾張部の集合住宅に居住
逮捕現場の様子

現場の集合住宅の下には大型のクッションを捜査員が用意したほか、チェーンソーで何かを切断するような音も聞こえました。
また、最上階の部屋のなかから時折、黄色のせん光のような光が確認できました。
引用元:NHK
長野通り魔事件の犯人の生い立ちは?
詳しい情報が出ていないためわかっていないことが多いですが、各種報道で同級生など過去を知る方へのインタビューが出始めています。
家柄はよかった?

矢口容疑者を知る方のインタビューによると、矢口容疑者の家は時計店を営んでいたことと、曽祖父が医者だったことから家柄はよかったのではないかと言われています。
また、3人兄弟で習い事をしていたとの証言もあり、実家は経済的に余裕があったのではないかと思われます。
アパートに近い、実家の近所の人によりますと、矢口容疑者は両親と2人の兄の5人家族だったといいます。
実家の近所に住む人:
「お宮がありまして、そこでみんな遊んでました。お兄ちゃんたちと一緒だったと思います。習い事もしてたな。お母さんは教育熱心な方で優しいお母さんでしたよ」引用元:SBC信州放送
教育熱心で優しかったとされている母親は、ガンで亡くなっているとのことです。
矢口容疑者が何歳のときかは不明ですが、この出来事が矢口容疑者の性格に影をおとした可能性も考えられますね。
中学時代

中学校の同級生はメディアの取材に対し、「優しく真面目だった」と当時を振り返っていました。
高校時代
市内の進学校、長野吉田高校に進学したようです。

大学時代
同級生の証言から、矢口容疑者は大学に通っていたことが明らかになっています。
この同級生の証言によると、卒業後、在学中と比べて様子がおかしくなっていたことがわかります。
中学と大学の同級生によると、矢口容疑者は学生時代は優しく真面目だった。2人は関東地方の私立大に通い、この知人は卒業後もたまに会っていた。最後に会ったのは7、8年ほど前だが、矢口容疑者はその際、コミュニケーションは成り立つが会話は単語をつなげた感じでぎこちなく、知人は「学生時代とは違う」と感じたという。
引用元:時事通信社
仕事や恋愛、もしくは家族の不幸などが原因で精神的に不安定になった可能性が考えられますね。
矢口雄資容疑者のfacebookを調べてみましたが、同姓同名のアカウントは見つかりませんでした。
以下の図を見ると、40代のFacebook利用者は35.9%。
矢口容疑者は近所付き合いがあまりなかったと報じられていることもあり、
人付き合いがあまり得意ではないと推測されます。
もしかしたらSNSはあまり使用していないのかもしれませんね。

犯行動機は?
警察は容疑者の認否及び犯行動機についてまだ明らかにしていません。
矢口容疑者は現時点で犯行について語らず、黙秘しているとのことです。
犯罪心理学の専門家の分析では、計画的犯行なのではないかと予想されていました。
なぜ、犯人の男はこの場所、この時間に3人を襲ったのか…。犯罪心理に詳しい専門家の分析です。
「こういう事件は非常に計画性が高い事件になります。事前に下見をして何時ぐらいであればどれぐらいの人がいるのか、どういう状況にそこはなっているのか、ということを何回も調べた上で実行に及んでいると見るべきなんですね」
引用元:テレビ信州NEWS NNN
しかし、面識のない3人をいきなり襲ったことから自分の生活や人生に不満があり、社会に対して恨みを持って犯行に至った可能性もありますね。
参考までに、過去に起こった有名な通り魔事件の犯行動機を以下にまとめました。
- 派遣社員として働く中で、自分の存在価値が認められず、部品のように扱われていると感じて不満を抱いていた
- 出会い系で知り合った女性に自分の顔写真を送ると返事が来なくなるなど、容姿に対してコンプレックスを抱いていた
- 唯一の不満のはけ口がサイトの掲示板に不満を書き込むことであったが、あるときから「荒らし」が頻発
- 居場所がなくなって自分の存在が殺されたと感じ「みんな死んでしまえ」と思うようになった
- 小中学生時代のいじめや、職場での人間関係の悩みから、過去に2度、自殺を図った
- やりがいを感じていた職場でも顧客からのクレームをきっかけに異動を命じられた
- 交際していた女性と結婚を前提に同居を始めたが、金銭面での不安を理由に婚約を破棄される
- その後、元婚約者が結婚したことを知り「生きている意味がない」と思うようになった
- 殺人事件を起こして死刑になることを計画
いずれも、自分に対する強いコンプレックスがあり、自暴自棄になってしまった印象です。
今回の容疑者にはどんな背景があるのでしょうか?こちらも、容疑者の供述が情報として入り次第追記していきます。



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